日本企業にとってのオーストラリアの魅力トップ10

オーストラリア市場に対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか？
意外と知られていませんが、オーストラリア市場は多くのビジネスチャンスを秘めています。日本企業にとってのオーストラリア市場の魅力トップ10を以下にご紹介します。

１．安定した豊かな経済と治安の良さ

オーストラリアのGDPは、コロナショックの2020年を除くと30年以上プラス成長を続けており、経済は長期にわたり安定成長を続けています。資源国として知られるオーストラリアですが、第三次産業であるサービス業がGDPの70%以上を占めています。世界有数の安定した治安を持つ住みやすい国の一つとなっています。

２．人口増加傾向で将来的にも有望な市場

オーストラリアの人口は、自然増加および政府の移民受入政策により、今後も人口増加が続くと予測されています。2023年6月時点での人口は約2660万人、50年後には約4000万人と推定されています。また、高齢化が進んでいる日本に比べて、オーストラリアでは30歳代が最も多い年齢層となっています。

３．英語圏であり多文化社会

オーストラリアは多文化で国民の約3人に1人は海外生まれとなっています。そのため多様な消費者層を持ち、国際的な製品に対してオープンな傾向があります。また、英語圏の国の中でもその市場規模と構成により、パイロットテストや新規事業展開に適した市場となっています。

４．日本との協力的なビジネス環境

日本・オーストラリア経済連携協定（日豪EPA）など日本とオーストラリアには長年の経済パートナーシップがあり、強固な貿易関係を築いています。協定により多くの日本製品で特恵関税の適用が可能となっています。

５．日本と時差がほとんどない

オーストラリアは世界の中でも日本との時差がほとんどない数少ない国です。そのためオンラインでの商談等、日本にいながらオーストラリアのパートナーや顧客とのリアルタイムでのやり取りが可能です。

６．先進的なデジタル・インフラ環境

オーストラリアは、連邦政府の行政サービスのデジタル化・公共施設等におけるデジタル技術活用・キャッシュレス社会等の様々な点において、日本よりデジタル化が進んでいます。整ったデジタル・インフラを誇るオーストラリアは、eコマースやデジタル・マーケティング戦略にとって理想的な市場です。

７．中小企業やスタートアップへの手厚いサポート

2015年12月に「全国イノベーション・科学アジェンダ」が発表されて以来、オーストラリアのスタートアップ・エコシステムに対する国際的な認知度は高まっています。海外企業を含む、中小企業やスタートアップに対する様々な支援プログラムを持っています。

８．高まるサステナビリティへの関心

オーストラリア市場では、持続可能性と環境に優しい製品への注目が高まっています。日本と同様、政府は2050年までに温室効果ガス（GHG）排出実質ゼロを目指す計画を発表しており、オーガニックや品質の高い製品にプレミアムを支払うことを厭わない傾向があります。

９．欧州・北米とアジア太平洋をつなぐ戦略的な拠点

オーストラリアは多くの国と貿易協定を締結しており、欧州・北米の企業にとってアジア太平洋を統括するための戦略的な拠点として活用されています。また、市場規模や多文化社会を踏まえ、英語圏へ進出するためのパイロットテスト市場としても活用されています。

１０．日本文化への敬意と親和性

オーストラリアと日本の間には強い文化的親和性があり、オーストラリア人は日本の文化・食・工芸品・品質の高い製品等に深い敬意を抱いています。また、日本への旅行者数も年々増加しており、日本はオーストラリア人にとって人気の旅行先となっています。